「面白い…。我を殴るという根性がな。」

口元を緩ませる銀髪の男…。


そこで初めて…


「…っ……」

…ルシュアは恐怖を感じた。


「売りにでも出します?
結構な上珠(じょうたま)ですし…
4000ギルにはなるでしょう」

そう後ろから顔を出した黒髪の男は
優しい笑みを浮かべながら
そんな事を言ってのける。


「いや…もっとなるだろ。
こんな人形みたいな女。
俺は初めて見た」

オレンジ色の髪を靡かせ…
無表情な男は煙草を
吸いながら言った。


段々とルシュアには
怒りが湧いてくる…。