いつも冷静で… 走ったりなどしないルシウスだが… ルシュアの事で頭が一杯だった所為か、 有り得ない勢いで走っていた。 シルバー・ウルフの本部から そう遠くない場所。 そこに奴らが隠れていると… 何故、早く気付かなかったのだろうと。 歯痒い気持ちでルシウスは走っていた。 驚く事に…警備なんて者は居なくて… すんなりと入り込む事が 出来た奴らの本拠地。 片っ端から探すしかないと… そう一つ目のドアを 開けようとした……時だった。