「くっ……何処に居る…。」

そう眉間に指を当てるルシウス。


ビオはただ…複雑な気持ちで一杯だった。


自分も愛している彼女を……、
自分が以前、不可抗力で憎んでいた相手が
愛しているなんて…と。


「……地上しか探していないのか?」

ふと、いきなり言葉を発したルシウス…。


そんなルシウスに、皆が目線を向けた。


「なに?」

そう顔を歪めるダリム。


机に広げた地図…。
地下に建物があると聞いた事が
ある場所がひとつだけあった。