鋼の心








「名は?」

そう冷めた声で聞かれる…。


「言…わない…」

と、言ったのは…
精一杯の抵抗のつもりで…だった。


すると……


「ひゃあ……っ…」


首に沿う彼の唇…。


ルシュアはさらに体を振るわせた。


「やめっ…」

「名は?」

抵抗する言葉も聞かずに
銀髪の男はそう尋ねて来る…。