「殺すなら殺してっ!
貴方の暇つぶしになるなんてごめんよ!
死んだほうがましだわ。」
そう震えた声で声を発すれば…
銀髪の男は口端を上げた。
…恐ろしい、笑みだった。
「一度目の無礼は許そう。
だが…、二度も侮辱されて
黙っていられるほど
我は人間が出来ていない。」
と、銀髪男はルシュアの髪を耳にかけ…
また頬を撫ぜ始めた。
「だったら、殺せばいいでしょう!」
そう悲痛に叫ぶルシュア。
銀髪男は…さらに顔を緩めた。
「死を望んでいる者に、
死を与えても…面白くは無い。」
…その言葉に…ルシュアは
また体を震わせることになった。


