授業が再開してしばらくしても、クラスの人はどことなく落ち着きが無かった。



たまにチラチラとこちらを見ている人もいれば、モロガン見って人も少々。



あたしはさして気にすることもなく教科書を開き、窓に目を向けた。



窓の外いっぱいに広がる青空には二つの雲が風に流されている。



やがてその雲達は一つになり、空の彼方へと消えていった。



特にめずらしくもない光景なんだろうけど



あたしは何故かその時少し感動してしまい



涙腺がちょっぴり緩んだ様だった。