突然空から降ってきた男の子。 あたしは見事に彼の下敷きになったわけで。 「いった……。」 男の子の下でモゾモゾと動き、起き上がろうとする。 だけどなかなか彼を退かすことができない。 …どいてよ、 「ちょっと、どいてよ。」 彼の肩をゆすってみるものの、返事はない。 どうやら落ちた衝撃で気絶してるようだ。 あたしのが痛いっつうの。 心の声は彼に届くわけもなく、あたしは仕方なく彼の下で数分もがきまくった。