Baby Doll




「だからあ、嫌いになったの。もう近づかないでキモいから。」



「はあ!?」



あやちゃんはやっと頭が回ったのか、顔を真っ赤にしてキレ出した。



「な、何よ!あんたみたいな人形と仲良くしてやってたのにその態度は!!」



『人形』



やっぱりあやちゃんもみんなと同じだった。



あたしをそういう目で見てきたんだね。



「あやちゃんてさあ、高橋くんのこと好きだったよね?」



「そ、それが何よ!」



「あたしが高橋くんを取ってあげるね♪」





バシンッ…








渇いた音と共に



あたしの頬に鈍い痛みが走った。