Baby Doll




しばらくして学校へ復帰したあたしに、あやちゃんは何事も無かったのかのようにニコニコと話し掛けてきた。



「るなちゃんやっと来たあ!超寂しかったんだからあ!」



よくもここまでぬけぬけと嘘がつけるものだ。



最低なのはどっちだよ。






「あやちゃん」



「ん?何るなちゃん」



「あたしあやちゃんのこと嫌いになっちゃったあ。」



あたしもニコニコと言ってやった。

ムカつくから。



それを聞いたあやちゃんは、目を見開いてフリーズしている。



まさかあたしがそんなこと言うとは夢にも思ってなかっただろう。




「……へ?」




やっと口を開けたあやちゃんから出た声はマヌケだった。