Baby Doll




次の日も、いつも通り楽しく学校を終え、帰路についついた。



学校を出て5分程歩いたところで、あたしはハッとして鞄を開けた。



…リコーダー忘れた。

明日テストがあるから練習しなきゃいけないのに。



はあ…とため息をつき、来た道を小走りで戻った。



昇降口でうわばきをはき、スニーカーは下駄箱にしまわずそのまま教室へ向かった。



一段抜かしをしながら階段を駆け登り、教室の前に立ち、ドアを開けようとした瞬間…



「うっそ!!るなちゃん最悪ーっ!!」



…え?
ドアにかけていた手が止まった。



え、あたし…?
てゆうか、この声…




あやちゃん…?