夢を見た
まだ幼いあたしの
過去の夢――…
「瑠名ちゃんって本当に可愛いよね。あやの自慢の友達だよっ!」
あ、この子…
小学校の時1番仲良しだったあやちゃんだ。
確かこの頃はたくさん友達がいたなあ…。
「あやちゃんもるなの自慢の友達だよ!」
「あやちゃん、るなちゃん!一緒に遊ぼーっ!」
向こうから同じグループの子があたしたちを呼ぶ。
「行こ?るなちゃん」
「うんっ!」
あたしとあやちゃんは手を繋いでその子の元へ走っていく。
それからみんなでドッジボールをして。
たくさんはしゃいで
たくさん笑って……
いつも通りの楽しい毎日を過ごしていた。
なのに……
もう孤独へのカウントダウンは
刻一刻と迫っていたんだね………


