キーンコーン…



チャイムの音が、授業終わりが近づきソワソワしていた教室をより一層騒がしくした。



それでもあたしはまだ空を見つめていた。



あたしの周りには仲良く話す男女の笑い声や話し声が響いている。



あたしに友達はいない。



高校に入学した時は話し掛けてくる人がかなりいた。



それでもあたしは軽く相槌をうつか、その場から離れるかしてその人たちをあからさまに避けまくった。



最初はしつこかった人達もいつのまにかあたしの周りからいなくなっていた。



ほらね、飽きたんだ。



あまりに予想通りすぎて、心の中で呟いた。







何故避けるか?



決まってるじゃない。



どの人の第一声も



「超きれいだね!お人形みたい!」



とかばっかりだから。




所詮みんなあたしの外見しか見てくれないから。