瑠「ねぇ、棗。なんでこの子大事にしてんの?」

棗「こいつ、俺と同じ目をしてる。」

瑠「・・・そうなんだ。んじゃ一緒にいなくちゃね。」

棗と瑠迦の部屋。

沙「ん。」

棗「おきたか?」

沙「ここどこ?」

瑠「俺たちの部屋だよ。紅蘭さん?」

沙「あぁ、制御アイテム破壊しようとして・・・。」

棗「なんであんなことしたんだ。」

瑠「そうだよ。あれ棗でも壊せないのに・・・・。」

沙「ていうかまず自己紹介しない?それから話。」

棗「俺は日向 棗。特能は炎、氷。」

瑠「俺は乃木 瑠迦。特能は、動物フェロモン。」

沙「あたしは紅蘭 沙羅。特能は自然、サイコ」

棗「お前、自然なのか?」

沙「そうよ?どうして?」

瑠「自然は世界に数人しか操る人がいないんだよ。」

棗「今は2人だ。」

沙「てことはあたしと藍ね。」

棗「藍って?」

沙「あたしの片割れのお兄ちゃん。」

瑠「兄妹そろって特能が自然ってすごいね。」

棗「ところで、なんでお前は制御アイテム壊そうとしたんだ?」

沙「外にいないと探せない。」

瑠「誰を?」

沙「ママとパパを殺した奴。つまり復讐ね(笑」

棗「それだったら、この学園にいればいい。」

沙「どうして?」

瑠「この学園は、世界でもっとも情報の集まる場所なんだよ。」

沙「そうなんだ。でもここにいたら、1人ボッチ・・・。」

棗「なんで1人ボッチなんだ?」

沙「だってあたし怖がられる・・・。昔もそうだった。」

棗「昔がどうであれ、お前は1人ボッチにはならない。
俺たちが一緒にいてやる。」

沙「ホンと?ホンとに?」

瑠・棗「「ホンとだ。」」