世莉奈の不意打ちな気まぐれになす術もなく両腕をぶらんと垂らした。
突然夜伽を中断したかと思えば泣き出し、今度はこうして抱きついてくる・・・・・・。
不可解で不愉快だ。
「湊・・・・・・世莉奈を愛してる?」
「は?」
「愛してる?」
胸に埋めていた顔を上げた世莉奈は、潤んだ瞳からポロポロと雫を零しながら俺の顔をじっと食い入るように見つめていた。
朝の挨拶のように、愛してるって言わされたことは数知れず。
こんな風に尋ねられるパターンは初めてだ。
だから、
「・・・・・・なんて答えれば良いんだ?」
「えっ」
「おまえは、なんて答えて欲しいんだ?」
いつものように俺はただ、世莉奈の欲しがる答えを世莉奈に求めた。

