「・・・・・・入るぞ」 朝。 身支度を整えた俺がまず必ずすることがある。 ・・・・・・するというよりもさせられてるって言った方が正しい。 無駄に重厚な扉を数回ノックしてから中に入る。 眼前に広がる風景はここ一年で見慣れてしまった景色。 だだっ広い部屋の扉から真正面にでかでかと置かれたアンティーク調のベッド。 キングサイズのそれには優に大人3人は寝られると思う。 ・・・・・・でも。 そこに寝てんのはただ一人。 「世莉奈」 華奢な体を捩じらせてすやすやと寝息を立ててるお嬢様ただ一人だ。