キララ:「どうしたまして、これぐらいおやすい御用よ。」



 うさ美:「せっかくだから、さっそく試しにどこかのモンスターに挑戦しない?お化けキノコあたりとかがいいと思うんだけど・・・。」


 疑われているとしても、監視されているとしても、決して裏の顔は出さない。



 ここでは、ゲームに参加している1プレイヤーに過ぎないのだ・・・・。



 キララ:「また?うさ美好きだよね?モンスターと戦うの。」


 うさ美;「え?そう・・・そんなの、普通じゃないの?」



 モンスターと戦う。


 レベルを上げる。


 装備をそろえる。



 それ以外に『この世界』で何をしろというのだろうか・・・・?



 キララ:「いや・・・そうなんだけどね・・・うさ美は、なんていうかさぁ~・・・言っていいのかな?」



 うさ美:「うん?なに?」



 どうしたんだろう?・・・突然・・・?



 キララ:「いや、いつも背伸びしている感じがしてさぁ~・・・チャットも楽しまず、モンスターばかりと戦って、レベルだっていつの間にやら、私より上でしょ?」



 うさ美:「え?・・・あぁ、そうだね・・・。」



 確かに、ネットゲームの中では、レベルが高いほうが何かといける場所も多く、それだけ、情報を集めやすいので、急いでレベルを上げたりもしたが・・・。