戦国「それで?」


 私の行動は早かった。


 人質を取られたのだ。


 あいつの言った条件を満たすのに、それほど時間をかけるものではない。


 私は、次の日にはさっそく、戦国と接触していた。


 うさ美「さぁ?」


 先日、劉備が言ったとおり、彼とのやり取りを、逐一戦国に報告する。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もちろん、嘘を交えて・・・。


 あいつの狙いは分かっている。


 私と戦国との同盟を利用して、双方抹消する作戦なのだ。


 勝つためには手段を選ばない。


 「戦国」を消すためならば、私もろとも消してもかまわない・・・。


 ・・・・・・そうは行くか。


 たとえ、こいつが消されようと、私自身は生き残ってみせる。


 戦国「君がそこまで考えなしだとは思えないがな?」


 当たり前だ。


 うさ美「そうだとしても、簡単に口に出せないこともあるわ。」


 戦国「なるほど・・・。では今日、君が接触してきた理由は、本当にただのメッセンジャーということか?」


 うさ美「ええ。」


 戦国「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘だな。」


 ・・・当然。


 と言うより、それぐらい読んでもらわなければ、お前には利用価値すらない。


 うさ美「あら?嘘だという確証はどこにあるのかしら?」


 戦国「そんなもの、ネットの中であるものか。だが、同時に本当である証拠もどこにもない。」