劉備:「裏切ったのかね?」


 一週間後のことだった。


 彼が、そんなストレートな反応をしてくるとは思わなかったので、私は少し拍子抜けした。


 いや・・・と言うより、一週間もかかって、この程度の反応しか出来ない?


 何かあったのだろうか・・・?


 うさ美「おかしな言い回しをするのね?」


 前回は一月、私が体たらくをやってしまったために後手に回ってしまった。


 だから、今回は慎重にことを進めた。


 一週間、私と戦国が連絡を取らなかった日はないし、自分の周辺の警備を怠ったつもりはない。


 ・・・・・・・特に、金銭面では攻撃されると厄介だから慎重にプロテクトをかけた。


 いまだに、私の所持金は減ってはいない。


 劉備「ふむ・・・そうだな。では質問を変えよう。・・・君はどちらの味方だ?」


 うさ美:「あなた、ソレを日本史ナンバーの監視が厳しい、この状況で聞くかしら?」


 正気の沙汰とは思えなかった。


 どう、答えようと、それは完全に私の不利なことには変わらない。


 劉備:「ガードはかけているさ。」


 うさ美:「信用できないわよ。」


 劉備:「もっともだな・・・。だが、その答えが聞けただけでも十分だ。」


 なるほど。


 そう解釈したわけか・・・。


 それが、仇にならなければいいけどね・・・キングさん。