劉備:「やぁ、うさ美くん。君に会えたコトを光栄に思うよ。改めてよろしく。」


 そいつが、私の前に姿を現したのは、ゲームを始めて一月がたった頃だった。


 いい加減、ゲームにもなれ、この世界にある『独特のルール』というものも分かってきたところでの、登場。


 ・・・・・・・ずっと待っていた。


 ようやく、ボスの登場だ・・・。


 うさ美:「私も、あなたに会えたコトを光栄に思うわ。さっそくだけど目的は何かしら?」


 こいつが、本当にマルディウスをのっとるためだけに、20億もの大金を出すとは思えない。


 ・・・・・・・・真の目的はなんだ?


 こんな回りくどい方法をとって・・・こいつは何をたくらんでいる?


 答えてみろ・・・変人の災厄者!


 劉備:「おや・・・おやおや・・・まさか君からそんな質問が出てくるとは思ってもみなかったよ。君の第一の質問は絶対に『なぜ、私に?』だと思っていたがね・・・。まぁ、その質問にたいしては、声をかけたのは君だけではなく、不特定多数の中に君がいたというのが答えだが・・・。」


 チャットの字数制限を大きく無視した文字数。


 私ができなかった『チート』をこいつは軽々しくやっている。


 ・・・・・・・・・ふざけやがって!