そして、葬式を無事に終え、酒を交わす親族達の間で、俺はその日、今日まで知る事のなかった事実を聞いた。


学校に行かなくなった俺。


毎日堕落した生活を送っていた俺。


そんな俺を、施設に預けようという話があがっていた事を。


そして。


それを必死に止めてくれたのは、ばあちゃんだった事を。


俺は何も知らずに…


ばあちゃんに甘えきっていた事を思い知らされた。


なぁ、ばあちゃん。


俺はばあちゃんが大好きだった。


どれだけ体が不自由になっても。


とんちんかんな話に戸惑いながらも。


俺の事さえ分からなくなっても。


それでも。


本当に大好きだったんだよ。


こんなままじゃ…


ばあちゃんは浮かばれないじゃないか…