些細なことでも見逃さないように教本を隅々まで確認する。けれど、この中に恢を救う方法は書いていなかった。
たまたまこの本に載っていなかっただけ。
他の本には書いてるかもしれない。
そう思って別の本を探す。
「……これも違う」
何冊目かの本を閉じて、大きく息を吐き出した。
どの本を見ても、吸血鬼になった人間を元に戻す方法は載っていない。
『吸血鬼化の兆候が見られたら速やかに監禁せよ』
『遭遇したらその場で殺せ』
そんな物騒なことしか書かれていないのだ。
吸血鬼、バケモノの危険性は十分わかっている。でも、そこまでしなきゃいけないの?恢もそんな風に見られているの?だからトーマは殺そうとしたの?
「……はぁ」
嫌な文章ばかり読んでいたせいですっかり気が滅入ってしまった。少しでも気分を変えようと別の本棚へ移動する。
奥へ進むと、並んでいる本の種類が変わった。今までの棚はきちんと製本された本が並んでいたけど、奥の棚は手作りの本やファイルなどが詰め込まれていた。
その中に『回顧録』と書かれたものを見付けて、興味を引かれて手を伸ばした。
たまたまこの本に載っていなかっただけ。
他の本には書いてるかもしれない。
そう思って別の本を探す。
「……これも違う」
何冊目かの本を閉じて、大きく息を吐き出した。
どの本を見ても、吸血鬼になった人間を元に戻す方法は載っていない。
『吸血鬼化の兆候が見られたら速やかに監禁せよ』
『遭遇したらその場で殺せ』
そんな物騒なことしか書かれていないのだ。
吸血鬼、バケモノの危険性は十分わかっている。でも、そこまでしなきゃいけないの?恢もそんな風に見られているの?だからトーマは殺そうとしたの?
「……はぁ」
嫌な文章ばかり読んでいたせいですっかり気が滅入ってしまった。少しでも気分を変えようと別の本棚へ移動する。
奥へ進むと、並んでいる本の種類が変わった。今までの棚はきちんと製本された本が並んでいたけど、奥の棚は手作りの本やファイルなどが詰め込まれていた。
その中に『回顧録』と書かれたものを見付けて、興味を引かれて手を伸ばした。


