Bloody Kiss

そのまま廊下を突き当たりまで進むと、書庫と思わしき扉を見付けた。

「確か……ここ、だったよね」

鍵穴に鍵を差し込み回してみるとガチャリと音を立てて開いた。
どうやら記憶は合っていたみたいだ。

「失礼しまーす」

誰もいないことはわかっているが、一応声を掛けて恐る恐るドアを開けてみる。
中は暗くて良く見えない。

「えっと、電気とか……あるのかな?」

中の状況がわからないまま踏み込むのは怖いので、ドアを半開きにしたまま手を伸ばして壁際を探ってみる。

「あっ!これかな?」

指先にスイッチのような物が触れたので、それを押してみると部屋に明かりが点った。
明るくなった部屋を見渡す。真ん中に通路があり、両脇に本棚がいくつか並んでいる。壁を見回してみたけど、窓は付いていないようだ。

「道理で暗いわけだ」

室内を確認し終えてから足を踏み入れる。