「気合いれようぜ!」

ボカッッ



生々しい音とともに大智が床に倒れた

さっきからずっと大智はよけてばかりで



体力の限界だったのかもしれない




「「大智!」」



みんなが大智に近寄ろうとする

そうすると大智は言うんだ



「大丈夫」って

無理に笑顔を作るけど

大智の口からは切れて血が出ている

そのせいで説得力ゼロやのに



「もうやめたほうがいいんじゃねぇ?」

「・・・」

「参りましたって言えば、許してやってもいいけど?」

「・・・」


大智はひたすら息を整えようとしている




「参りましたって言っちゃえば川本殺しちゃうんだけどねぇ」

「え?」

「神崎!そんなの卑怯だろ!」

「黙れ!これは俺とこいつで交わした約束だ。それを今更破るなんていわねぇよなぁ」

「大智・・・」

「破るわけ・・・ねぇじゃん」

「大智!やめろって・・・!」



大智はみんなに向かい

思い切りの笑顔を見せた

そしてまた「大丈夫」といった