ガチャッッ



勢いよく屋上の扉が開き

息の荒い大智が顔をのぞかせる



「ここにいたかあーさがしたよー・・・下駄箱に靴あったからさ」

「・・・」

「無視・・・そーんなに無視して楽しいですかー??」

「うるせーよ・・・」

「知ってるよ」

「は?」





すわっている俺の隣に大智も座る

そしたら大智が口を開いた



「みんな、あんたが嫌いだってさ」

「・・・だろうな」

「初めてなんだ。みんながあんな風に言うの」

「・・・え?」

「だから、正直ビビッた」

「俺相当嫌われ」

「そんなんじゃないねん!」



俺の言葉をさえぎり大智が叫んだ



「櫻井のこと、みんな仲間にしようと・・・してる」

「・・・嘘いうな」

「・・・だけど、みんな櫻井が心を開けばって」

「お前らになにがわかんねん」

「・・・わかんない」

「は?」

「わかんないよ。櫻井何も話さないから」

「・・・」

「何も話してないのに、わかってないとか言われる筋合いないよ」

「ごめん・・・」


何となく謝った

大智の顔がいつになく真剣だからかもしれへん

それとも本当に悪いと思ったんかな?