次の日




教室に入ると

みんなの視線が俺に集まる

冷たい目




だよな

俺、ノリ悪いし

別にこいつらと仲良くしたいとかおもわねえし




ドンッ



「おっはよう!櫻井!」



後ろから思い切り肩をたたいてきたのは

大智。おなじみのうるさい女



「どしたの?みんな」



異様な空気に気づいたのか

不思議そうにみんなに聞いた



「なんでもねーよ!それよりさあ、きのうのテレビ見た!?」



そういいながら

大智のそばへと向かう奴ら

俺はそれを横目に机に座った



「見た!!!!!あれめっちゃおもろかったなあ!」

「あれはサイコーやったわ!!!!!」

「じゃあ、昨日見た人ー!」

「はーーーい!!!!!」

「私みてないやー」

「私もー」

「じゃあ、録画したから貸すぞ!」

「さすが佐野ーやるじゃん!」

「じゃあ、見てない人に回そうぜ!そのビデオ!」

「ええなあ♪全員にまわったら、それについて語ろうよ!」

「うわー楽しみやんけ!」





どんだけやねん

男女の枠がないっつーか

やっぱこいつらはアホや

アホのかたまりでしかあらへん