向こうを向いて走っている


大きな背中に向かって叫んだ。




「先生~イモムシ殺さないよね?」




「分からんでえ~?
俺、怖い奴だから(笑)」



そう言うとまた職員室へ向かって


走り出した。

















その後わたしも帰るために


先生の通った道を通ったよ。



靴箱は職員室へ行く途中に


あるからねっ!!








そのとき見つけたんだ。









先生に渡したはずのイモムシが









靴箱の近くにある低い木に




くっついているのを…。








わたしはそういう優しい先生を


……知ってるよ??




ちゃんと木に戻してあげるのが



先生らしくって……。


1人でクスっと笑った。