教室に帰ったわたしは


とてもブルーだった。





はああぁ……。



山本先生に将来の夢なんて

絶対に聞かれたくなかったよ。




だって今のわたしのままじゃ


先生なんてなれっこないもん。










「のぞみ~?どした~?」


わたしの異変に気付いたのは


もちろん、りな。




りなはわたしの事を何でも


分かっちゃうんだね☆



りなにはさっきの事を全て


話した。




「うっわ~。
あの体育の奴ウザいな!
でも気にせんでええが。
山本先生がその話を聞いた って証拠はないし…♪」





……そっかあ。


山本先生は入ってきただけ


だからわたしの夢なんて



聞いてないよね??



っていうかわたしの後にも

頭髪検査受けた人がいっぱい


いるから、わたしと体育の先生の話


なんて忘れるもんだよね↑↑



「りな、ありがとっ★
元気もりもりになった♪」


「それは良かったあ!!
さ!HRに行くよ~。」