ありがとう



「勇次ありがとう。」

私の目には涙が浮かんでいた。
いつからこんなに
涙もろくなったんだろう。

自然と涙が出てくる。
勇次に気付かれないように
してたけど、気付いたみたい。

「ファーストキスが奈美でよかった。
 無理やりやったけどありがと。」

もう本当に嬉しかった。
嬉しいの言葉しか出てこない。
勇次が好き、キスして思ったの。
もっと好きになっちゃうよね。

「もう7時だよお…
 寒いし帰らない?」

私は寒くて耐えられなかった。
さすがにまだTシャツだけじゃ
寒かったなあ…

「そやな。いこっか。」

勇次は私の手を引いて
歩いてくれた。
勇次といる事がこんなにも幸せに
なるなんて思ってもなかったよ。

本当にありがとう。

そこにはもうななと前田がいた。
二人とも密着してた。
ななも幸せそうだね~
前田が言う。

「今日は二人っきりだったけど
 今度は本当にダブルな!」

そういう約束をして
私達はお互いに家に帰った。
寒~い、寒~い中、
自転車をこいで帰った。
ななのいろんな話を聞く。
私もななにたくさん聞いてもらった。
私達もなな達もこの幸せがずっと
続いたらいいのにね。