ありがとう



「今日はずーっと二人っきり。
 嫌なん?」

と勇次が冷静な顔をして言う。

ええー!
聞いてないよお…
ダブルデートだったんじゃないの?

まあいいか…
こういうこともあるよね。

「さっきさあ」

勇次が言う。

「奈美が手繋いでいい?
 って言ったやん?」

「うん。」

「じゃ俺のお願い聞いてくれる?」

なんだろうと不安になりながらも

「うん、いいよ!」

「じゃあ…」

勇次の真面目な顔。
初めて見たかも?
なんだろう…ものすごく
真剣な顔してるんですけどー?
こういう顔もカッコいい。

「キスして?」

私の心臓が止まるかと思った。
え?なんていった?
キ…キ……キス…?
そんなこと、無理だよー><

「して?」

ええ…いきなり、
どうしよう?どうしたらいいの?

「じゃあ俺からするから、ダメ?」

もうパニックです。はい。
私が戸惑っていると勇次が
私の体をぐいっと引き寄せる。
そして…

「好き」

そう言いながら
勇次の唇が私の唇に触れた。
一瞬だったけど嬉しかったよ。