ベッドに座ると和人もあたしの隣に腰をおろした。
「ああ――…多分彼氏んとこ泊まってる」
彼氏――――………?
「杏さん彼氏いたの!?」
あたしが勢いよく和人の方を見上げると目があった…。
うっわ……顔綺麗……。
ほんとにあたしは付き合う前まで何を見てたんだろう。
自分の気持ちに素直になったとたん欲が溢れ出るんだから。
「んー。もう2年かな」
2年ってなっがっ!!
なんだなんだ…。だったら最初から杏さんに彼氏いるって言ってくれればいいのに
「っていうか律さーん」
「え?」
バフッと右に座る和人の右手があたしの左肩を押した瞬間あたしと和人はベッドにねっころがってしまった。

