「なぁに」 律は浮輪に必死にしがみついて怒ってる…。 「浅いとこ行ってよお!」 「嫌」 こんな深いとこにはあんまり人はこない。ロープももう少し行けば手がついちゃうくらいのとこ。 でもロープまで行ったら俺も足つかんわ! そろそろかな………。 「和人!!!ばかっ!!やめてよ!!!」 律から浮輪をとる、と律は俺の背中に手をまわして必死にしがみついてきた。 「浮輪返してよ!!!!」 俺は律の耳もとで「俺にしがみついてて」と囁くと律の顔が真っ赤になった。 「………ばか」