愛され彼女




あ、カッコイイ…。目が合った瞬間もたれるのをやめてあたしに微笑んだ和人は手招きをした。


「いってらー」

「あっごめんね!華織」


華織は「もう慣れた」とニヤニヤ笑いながらあたしを送り出してくれた。


和人のとこまで行くのに和人をちらちら見た女の子数えられるだけで7人…。


和人はどんだけ女の子にモテるんだよう?


「和人っ」


和人のとこに駆け寄ると和人はあたしの頭を撫でて口を開く。


「律、現国の教科書もってねえ?持ってたら貸してほしいんだけど…」


「あるよー。待ってて!」


現国の教科書をとりに席に戻るとまた華織があたしを見てニヤニヤし始めた。
あたしはそんな華織をスルー。