「んー?」
雑誌から華織に目を向けると真剣な面持ちでなにか考えているみたいだった。
「律は向井 和人…彼氏の過去とか気になる派?ならない派?」
「は?」
意味分からないことを言い放つ華織を見ると目があった。華織は慌ててまた口を開く。
「いやいやっ例えば向井 和人が昔すごく好きだった子に今出会ったりとかしてさ、そしたら必死になる?ヤキモチやく??」
………和人が昔すごく好きだった子…
いるかどうかも分からないそんな人にあたしはヤキモチやく程暇じゃないし、…でもそんな人いたら、あたしはどうするんだろう
「わかんないよ。でも今和人はあたしのものだし、和人が好きだった人ならきっと良い人だと思うし…」

