……あー、だめだ。


本当に俺らしくない。


こいつといると色々乱される。


この俺がこんな悶々と悩むなんて、一体どうしたんだ。


なんでこんなに焦ってる？


なんでこんなに……不安になってる……？


「あの……」


長い沈黙を破ったのは花梨だった。


何かを懇願するような目。


「ミナキくん……私、あ」


その言葉の続きを聞きたくなくて、俺は素早く花梨の口を自分の唇で塞いだ。


“私、合わない”とでも言うつもりか？


……聞いてやらない。


「ミナキく……！」


俺は花梨の華奢な肩を掴んで、そのまま強引にベッドに押し倒した。




「“さっきの続き”しよーぜ？」