「とにかく、一度情報を整理してみよう。半年前、あの状況から奇跡的にテルは助かった。だがそのかわりに記憶を失ってしまった。そしてどういうわけか遠く離れたB県で今まで暮らしてていた…確かにこう考えれば全て納得がいくな」

「老夫婦に助けられたって言ってたよね」

「調べてみる必要がありそうだな、帰ったら調査してみるよ」

「うん、お願い」

「とにかくもうそろそろ着くし今日はゆっくり休んで後の事はそれから考えよう」

「うん、カズ君も京子もありがとね」


家に着くと美里は床で寝てしまった。夢の中でもテルの事を考えていた…