数週間後、音楽室では学校祭で行われる合唱コンクールに向けて練習が行われていた。三年生であるテル達は学校祭が終われば受験勉強に専念せねばならないので気合いが入っていた。特にテルは他者とは気合いの入り方が違っていた。


一方ボイラー室ではボイラーからなる奇妙な音が部屋中に響き渡っていた。音は次第に大きくなりやがて限界をむかえるとついには火が出た。通常なら警報機が鳴るはずなのだがどういう訳か鳴ることはなかった。それは神の悪戯だったのかもしれない、運命が今動き始めた…