「よう!!ごめんほのか。


寝とったか??」


それは昴だった。


「ううん全然平気だよ」


「そっか良かった。


ちょっと散歩せぇえへん??


ほのかのサイズの靴も持ってきたんやで!」


ほのかは気分転換にしようと思い昴の手をとり窓から外に出た。


「どうしたの?」


「ん~?許婚に理由も無く会いにいったらアカンのか?」


ニカッと昴は笑って見せた。


「私…いませんでした。好きな人」


「そっか、そりゃ良かったわ」


「でも…」


「でも?」


「大事な人はいます」


風になびく髪を押さえながらほのかは言った。