「ほな、俺は3年の叶 昴(カノウ スバル)言うねん。


よろしゅうしてな!」


「私は小日向ほのかです。


宜しくお願いします」


肩に手を回してくる昴に少し抵抗しながらも自己紹介をした。


「…そうか、実物のほうが可愛ええなぁ」


昴は小さい声でそう言った。


「へ??」


「嫌、寮で可愛くて頭がいい子がいるって言ってたから。


まさか君だったとはなぁ。


分からへんかったわ」


何となく…ウソっぽい。


でも天然ルーキーのほのかは気付かない。


「ここやな」


喋っていると着いてしまった。


理事長室はどこの部屋よりも厳重で途轍もなく豪勢だ。