日曜の朝…佐和と図書館に行こうとしていたほのかにアナウンスがかかった。


「小日向ほのかさん、小日向ほのかさん。


至急、理事長室までお越しください」


ほのかは渋々、佐和に別れを告げて理事長室に向かった。


一人エレベーターに乗り込んだ。


そこにはチャラチャラとした、女の子ウケが良さそうな男が乗っていた。


「…君、どこ行くん?」


うつむいたまま、男が話し掛けて来た。


「理事長室ですけど…」


「そうなん?奇遇やなぁ。


俺も呼ばれてんねん。


一緒に行かへん??」


ニカッと悩殺スマイルを見せる。


「本当ですか??


助かります!!!」


4階に理事長室があるといか知らなかったほのかにはありがたい言葉だった。