しょうがないので肉まんを一つ取った。
辛子かぁ全校生徒の前で吐いたりして…。
15分の1ってありえないし……。
「ではでは、地獄の肉まんを味わってください!!」
意を消してパクッ。
しばらく噛むのが怖くて黙っていると肉汁が口のなか一杯に広がった。
こ、この感じは…。
モグモグモグモグ
「おいしぃぃ~!!
何このジューシーで皮はモチモチでこんなの初めて!!」
それは正真正銘の高級肉まんだった。
気がつくとほっぺたがとろけそうなその味わいに叫んでいた。
隣や前…気がつくと辛子まんに遣られた人が倒れこんでいた。
「お~と?
Aブロック勝者は肉まんの美味しさも語ってくれた、
A5班代表、小日向ほのかさんです。
決勝ブロックに進出だ!!」
そう言って急ぐ様に司会者は美智のいるAブロックに行った。