「琳嬢 美智。


親は政治家であの外務大臣の琳嬢 要(リンジョウ カナメ)。


先々代は総理まで上り詰めている。


彼女自身、有能で将来、政治家として有望視されている。


でもロシアンル~レットでよかった。


彼女は鉄壁だからね」


佐希が分かりやすく説明してくれた。


「そいつ、元は俺の婚約者だった。


でも内よりも条件が良いからって3年前ぐらいに契約を破棄した。


俺にとっては嬉しい限りだったけどね」


小春が言った。


(本当に凄い子何だぁ…)


「とにかく気をつけた方が良い事は確かだ。


金があるからこそ何をしてくるか分かんねぇぞ。


俺達は一応、お前の見方だからな。


俺達5人の家柄を合わせれば嬢なんて目じゃねぇよ」


麗は頭をかきながら部屋に戻って行った。