「…私のこの金色の瞳には、映った人の死ぬまでの生涯が見えてしまうの。
姉はその力のせいで自殺したわ。
オカルト的な事をしているのは力が弱まると聞いたから。
小日向さんあなた…壮大な人生ね。
私は運命は変えられないわ」
「…私は変え様と思えば変えられると思います。
だって、華楽ちゃんがさっき止めてくれたじゃん。
私に災いが起こるって教えてくれたわ。
運命は変えられるんだよ」
ほのかは華楽を諭した。
「小日向さん…馬鹿ね」
華楽は優しく微笑んだ。
「ねぇ私達、もう友達だよね。
私が危ない時や華楽ちゃんが危ない時は言ってね。
私が未来を変えるから」
一刻も早く友達が欲しいほのかは華楽の手を掴んだ。
「…そうね。
本当に可笑しな人。
でも、ありがとう。
ほのかさん後ろ向いて」
華楽に言われるがままに後ろを向いた。