寮から出て歩いていると、真っ黒なマントを頭からを被った女の子が現れた。


「…小日向・・さん、今学食に行くと災いが起こりますよ」


冷たい声で口元をニヤつかせてそう言った。


「な、何で…」


「分かりませんか?


これは必然です。


絶対に起こる事。


未来は嘘をつきません」


と言って怪しげな彼女は歩を進める。


「凄いね!どうゆう事?


教えて」


怖がる事なくほのかは言った。


オカルトな事に興味があったからだ。


「フフッ、あなた変ね。


私は黒美智 華楽(クロミチ カグラ)よ」


華楽はマントを外し微笑んだ。


金色の目をしているとても美しい顔だった。


「良く言われるの!」


ほのかはしばし華楽に見とれて笑顔でそう言った。


2人は廊下の片隅に置かれているベンチに腰掛けた。