グゥ~・・・


「あぁ、お腹空いたなぁ」


自分の部屋に帰ってベットで寛いでいるほのかであるが、お腹の音がおさまらない。


コンコンッ


「ほのかサン入るよ・・・」


突然、ドアがノックされて小春の声がしたと思ったら有無も聞かずに部屋に入って来た。


ドカッ


「ふげっ!」


空腹のに耐える為にベットを転げまわっていたほのかはベットから落下してしまい思わず変な声が漏れてしまった。


「なに遊んでんだよ・・・これ・・」


笑う事も無くほのかに小さな紙袋を手渡した。


「なんですか?」


不思議に思って開けてみるとほのかが口にしたことが無いようなパンとジュースが入っていた。


「食べて無かったんでしょ?夕食。マナーが分かんなくてさ」


小春は少し馬鹿にしたように笑みを浮かべている。


「ありがとうございます!」


腹ペコの極限まで来ていたほのかは涙ぐみながら感謝している。


「勘違いしないでよほのかサン。俺の部屋、隣なんだよね。腹の音がうるさ過ぎ」


(私の音そんなに大きかったんだ・・・)


「俺、行くわ。マナーの勉強しときなよ」


「ありがとう小春君」


呼び捨てで良いと良いながら無表情で出て行った。