5人が楽しそうに話しているのに対し私は只彼等のペースに巻き込まれて付いていくだけで精一杯だった。


「ほのかサンここだけど?」


小春がボーとしているほのかに声をかけた。


「早く」「入ったらぁ?」


羽守希と水輝が豪華なドアを開けた。


「・・・凄い」


ほのかは戸惑いながらも中に入ると別世界の様な空間が広がっていた。


「お前には考えられない空間だろう?」


麗が馬鹿にした様な口調でほのかに言った。


(確かに・・・何で只の寮にシャンデリアがあるの?


学食なんだからキッチン何て必要ないでしょ。


螺旋階段とか・・・はじめて見た・・・・。


6人しか住まないのに何で三階まであるのよ。


螺旋階段があるのにエレベーターがあるのは何故?


これだけ、部屋いらないでしょぉ?


て言うか、このテーブルはハリーポッターでしょ?


こんな長いのありえない・・・)


ツッコミ所が満載な豪華絢爛な寮と言うより城の様な空間にほのかはあ然としていた。




「ほのかチャン、荷物が届いていたから適当な部屋に運び入れておいたけど、気に入らなければ違う部屋に引っ越しても良いからね!


部屋は沢山あるからさぁ。


部屋は手前のそこの部屋だよ。はい!鍵」


「ありがとうございます。佐希先輩」


どういたしましてっと言って鍵をほのかに渡して佐希は自分の部屋に入って行った。