「な、な、何で、私なんですか?」
青ざめるほのか。
「あぁ?何でってそりゃ・・・」
「君が」「君が」「実に変わった環境にいるからさ」
麗の言葉を遮り、息ピッタリに言う羽守輝と水輝。
「それはそうだねぇ。夕ご飯がインスタントとか有りえないでしょ?
しかも、靴下は破れたら縫ってるし・・・
毎日、遊ぶ所か勉強ばかり・・・
馬鹿みてぇ」
馬鹿にしながらクスクスと笑う小春。
(そっかぁこの人達は金持ちの人にしか遭遇しないから庶民が珍しいんだぁ)
心の中で納得するほのか。
「待って・・・どうしてそんな事をご存知なんですか?」
おかしい事に気付き沸々と湧き上がってくる怒り。
「それはねぇほのかちゃんに6人制のメンバーが決まったから調べたんだ。
色々とね・・・」
佐紀が笑いながら言った。
「は・・・?」
あ然とするほのか。