ルームメイトは悪魔サマ…

「・・・私には全く縁の無い人達だなぁ」


ほのかは盛大な溜め息をついた。


「そんな事も無いですよ。


誰か一人はリア・プリンス様とペアにならないといけませんから、誰にでも確率はあるんですよ」


ニッコリ微笑む佐和。


「一条佐和さんはいらしゃいますか?」


話している間に教室の前まで来た。


すると、美しい上級生の女の子が佐和の事を捜していた。


きっと、佐和の6人制のメンバーだろう。


「ごめんね、ほのかさん。また、お話しましょう」


そう言って佐和は上品に手を振って走って行った。


一人、取り残されたほのかは教室で名前を呼ばれるのを待った。


でも、中々呼ばれない。


しばらくすると、廊下がいきなり騒がしくなった。


不思議に思ったほのかは廊下に出て見た。


そこには・・・


派手な格好、さっそうと歩く姿。


それは、まさしく・・・・・リア・プリンス達だった。


つまり・・・6人制のメンバーの一人を迎えに来たのだ。