「何コレ…」


ほのかは読み終わると唖然としていた。


「今回は俺達は手が出せないかもしれない…」


麗が拳を強く握り締めながら言った。


「どうして??


花園会のリーダーは彩芽でしょ?」



「表向きはそうなんだけど…。


いるんだよ…。花園会を牛耳る本当の姫がね」


佐希でさえこの調子。


「梓琉院 桜樺(シリュウイン オウカ)。


彼女が仕切っているんだ。


病弱で表には姿を見せる事はほとんど無いが絶対的な権力を持っている。


彼女は様々なVEP達からの信頼を得ている為に動くのは危険なんだ。


最大の理由は俺達の親も彼女の家と親交が深いからだ」


小春が盛大な溜め息を吐く。


「彼女」「何するか」「分かんないよ!!」