それからお兄ちゃんに再会する前の生活に戻っていった。


変わった所…。


それはお兄ちゃんがまた表に出てこなくなったコト。


周りの皆が優しくなったとこ。


そのぐらいカナ…。


恋しいけどもう寂しくない。


変わらぬ日常がここにあるから。


「おい!ほのか」


麗の声が部屋の向こう側からする。


「遅い…」


「…ごめん」


かなり不機嫌そう…。



「まぁ良い。


元気ならな!」


最近では誰かは絶対に私が元気かを確かめてくる。


「ほのかチャン遅れるよ」


佐希が手を引く。


今日は学校。


明日に何があるか何て私には分からない。


でも笑う。