ほのかside…


「あああああああっ!!!」


ほのかは屋上まで走り思いっきり叫んだ。


「どうして…」


旬くん何で…。


ほのかは思わずフェンスに手をかける。


「ほのかさん!!」


佐和の声がした。


必死で私の手を掴んでる。


何が起こってるのか分からない。


バシッ


佐和がやっとの思いでフェンスからほのかを引き戻し頬を叩いた。


「馬鹿ですか!!


死ぬなんて許しません。


ほのかさんを必要としている人は沢山いるのに…。


誰も悲しまないと思っているんですか??


話してください。


何があったんですか?」


佐和は声をあげて泣き、ほのかを細い腕で抱き締めた。